カミレンジャー! その3
「いや…。だって、それだってどう考えても市長の息子の方が有利ジャン?ワザワザ邪魔しなくても、きっと市長が勝つよ。」

「また、ブルーは、いくらブルーっていうのはクールでアンニュイキャラだからって、それはよくありませんよ。」

 いや…まぁ、それは確かに歴代ブルーのお約束のポジションだけど…。

「別に、俺そういうキャラじゃないし…。っていうか、息子の名前はなんていうの?」

 一応、聞いておく必要があると思い、口にしてみた。

 でも口にして思った。

 別に…そんなに聞く必要なかったな…と。

「えっと…白井誠…さんですね?前回まで、市長だった白井海さんの息子さんだそうです。」

「!」

「なんだって!」

 声を上げたのは、茂。

 顔をしかめたのは、恵の方だった。

「………どうしたんですか?二人とも…。」

「……6人目の戦士の予感…。」

 いや、恵そこじゃない!

「あぁ…確かに。『白井』ですからね…カミレンホワイト…なんか、かっこ悪そう…。」

 いやいや…実くんも!

 って、実くんは知らないのか…。

「恵、覚えてないのか、誠だよ誠!」

 昔の友人。

 そして…




 ………茂が…もっとも恨み…同じように、茂のことをもっとも、恨んでいる人物…。
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