カミレンジャー! その3
「いや、覚えているけど…。もう3年も前のことだし、忘れようよ。」

 あっさり、流された。

「お前…それでいいのか?」

「どうしたんですか?二人とも?」

 興味本位で聞いてくる実くん。

 う~ん…中学生相手に、こんな話をしていいのだろうか?

「別に、私たちが別れるきっかけを作った、張本人よ。」

 恵がこんな言葉でまとめておいてくれた。

 ある意味、助かった…。

「え?別れる?二人は、前に付き合ってたんですか?」

 あ…

「ま…まぁ、昔ね…。」

 もう、昔の話だ。

 忘れよう。

 忘れなければ、いけない過去だ。

 今は、お互いに別々の道を……………

 ……

 …………

 ……………歩んでねぇぞ…おぃ。

「へぇ~…コメディらしからぬ、いらない設定ですね。」

 それを、言うな~~~!!!

 茂が悶絶しながらも、カミレンスーパーカーは、シーソーの選挙事務所へと到着するのであった。

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