蒼穹‐sora‐
「えっ、な、なに!?」





花純は動揺しているが、抵抗しようとはしない。





そこがたまらなく愛おしい。





「もう花純……可愛すぎ」





僕は、花純の可愛さに切羽詰まりながらも答える。





「えっ……いやいや、そんなことないよ」





「そんなことあるから」





僕は花純を離すと、肩を掴んで、ゆっくり顔を近づけていった。





花純も、一回目を逸らしたけども、目を瞑った。






僕と花純の唇が、一瞬だけ当たる。





お互い離れて、顔を見合わせて笑う。




花純の唇は、柔らかかった。




荒れてなくて、可愛い唇。





ーー僕のものにしてしまいたい。











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