蒼穹‐sora‐
「キャァッ?!ちょっ、どうしたんですか?急に大きな声だして」
彼女は正座したままで、僕を見る。
「えぁっ?!は…、ちょ…えっ…?!?!」
思わず、声にならない声が出る。
あああああ、マヌケな声ええええ!!
つか、ここどこだよ!!
足の下には自分の家が目視出来る。
手を見る。
透けてる。
足を見る。
透けてる。
「待て待て待て待て待て!!!ちょっと待って!!!マジ、マジで!僕、死んだの?!これって幽体化だよね?!ねっ?!」
叫んでも、彼女はキョトンとしたままだ。
「え?今更ですか?死んだのは花純じゃないですよ…?……貴方の方なんです」
え?