蒼穹‐sora‐
どれだけ時間が経っただろう。



いや、実際はそんなに時間が経っていないのかもしれない。ただ、沈黙の時間は、ものすごく長く感じた。




僕がゴクリとツバを飲む音が、嫌に耳についた。





「実は・・・、私と花純さんは、」




次の言葉を待つ。




「姉妹、なんです・・・」

「え・・・?」




花純とこの人・・・、が・・・?




「正確には、双子ですけど・・・」




そこから先の言葉は聞き取れなかった。



僕は彼女にあんな事をしておいて、それでも彼女の事を愛していて、僕は罰を下される存在で、なのに彼女に会いたくて仕方なくて、僕はここに居てはいけない人間で、だけど彼女を抱き締めたい衝動に駆られてて、僕に人を愛する資格なんてないのに、でもそれでもなのにだけどずっと相変わらず今も僕は彼女をそれが僕に僕は僕で僕な僕が彼女が好きで彼女も僕を愛してくれててええええええあああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっあああああああぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっああああああああああああああああああああああああああああああっああああああああああああっっああああっっああああああああ
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