君と私の小さな物語
私は、必死に隼人くんを止めた。
だけど、左手が動かないから、
右手で、隼人君を抱きしめた。
「隼人くん。もういいよ。怒んないでいいよ。お願い。私のために、悪者に、ならないで、
それに、私嫉妬深いんだよ?だから、私のためだとはいえ、他の女の人に触れて欲しくないな」
力なく笑った時涙がこぼれた。
隼人くんは、優しいから、繊細だからダメなの。
悪者になって欲しくないの。だから、
「私を悪者にさせて?」ニコッ