君と私の小さな物語


バッ、
地面が消えた。
私の体は真っ逆さまに落ちていく

でも、頭にもう一人の私がいて

いやだいやだ。
隼人くん助けてよ。隼人くんって叫んでいる。
ねぇ!隼人くんって誰なの?!
思い出そうとするたび
ひどい痛みに襲われる。

そして、

あ、あ、あぁ、あぁ、


地を這うような低い声
恐ろしい声が聞こえた
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