君と私の小さな物語

「大丈夫?!萌香、二週間も眠っていたのよ!」
お母さんが泣きながら、いってくる。
「二週間も寝てたの?」
「そうよ。今夜が峠っていわれて、い、た、の、よ、グズッ」
ゆうちゃんも五人してないている
「その間、坂口くん、ずっとそばにいてくれたのよ?救急車にも一緒に乗ってくれて、連絡もくれたのよ」
「え?」
「いや、もういいんです。
僕帰るんで、
お大事にしてください。」

最後に見た坂口先輩の顔はひどく悲しそうだった。
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