この恋、永遠に。【番外編】
常夏のグアムで
まだ寒さも厳しい二月半ば。私は寝室のベッドの上に広げた大きなシルバーのスーツケースの中に、カーディガンを二枚追加した。パステルイエローの七分袖は薄めで軽いもの、ダークブルーの長袖はやや厚めのものだ。
たっぷり入るはずのスーツケースの中は二人分の服でもうぱんぱんだ。閉まることを確認してからもう一度中身をチェックすると、私はスーツケースを閉じた。
「美緒、ちゃんと上着も入れた?」
リビングから柊二さんが顔を出した。手にはパスポートを二冊持っている。
「はい。薄いのと厚めのものを二枚持っていくことにしました」
「それがいい。あっちは暑いけど、冷房が効きすぎていたりするかもしれないからね。万が一、美緒が体を冷やすようなことがあったら大変だ」
ベッドに腰掛けていた私の隣にやってきた柊二さんは、パスポートをスーツケースの上に置いてから自分も腰を下ろすと私の肩を抱いた。丸みを帯びてきた私のお腹にそっと手を置く。
「少し目立ってきたな」
「そうですね。もう七ヶ月ですから」
「待ち遠しいよ」
私の膨らみ始めたお腹をゆっくり撫でる柊二さんを見上げると、彼は優しい眼差しを私に向けた。微笑んだ私は顔を寄せた彼に軽く唇を啄ばまれる。
たっぷり入るはずのスーツケースの中は二人分の服でもうぱんぱんだ。閉まることを確認してからもう一度中身をチェックすると、私はスーツケースを閉じた。
「美緒、ちゃんと上着も入れた?」
リビングから柊二さんが顔を出した。手にはパスポートを二冊持っている。
「はい。薄いのと厚めのものを二枚持っていくことにしました」
「それがいい。あっちは暑いけど、冷房が効きすぎていたりするかもしれないからね。万が一、美緒が体を冷やすようなことがあったら大変だ」
ベッドに腰掛けていた私の隣にやってきた柊二さんは、パスポートをスーツケースの上に置いてから自分も腰を下ろすと私の肩を抱いた。丸みを帯びてきた私のお腹にそっと手を置く。
「少し目立ってきたな」
「そうですね。もう七ヶ月ですから」
「待ち遠しいよ」
私の膨らみ始めたお腹をゆっくり撫でる柊二さんを見上げると、彼は優しい眼差しを私に向けた。微笑んだ私は顔を寄せた彼に軽く唇を啄ばまれる。