漆黒の闇に、偽りの華を

「あんたねっ!!煌龍がやられりゃあたし達同盟の所だってダメージ受けるの分かってるっ!?」


「そう簡単にやられるつもりはねーよ。」


「さっきからあんたのその話し方!素を出しっぱなしなんてらしくないっ!!
それに、この間の不良グループでの件だって!!こういう噂が立つの分かってたはずなのに、あんたらしくないのよっ!!
あんたがそんなに不安定なのは、この子のせいなんじゃないのっ!?」


へっ!?


いきなりあたしに話が飛んできたので、驚きの余り体がすくむ。。


あたしが原因て……どういうこと!?


「茉弘は関係ない。
いいからそろそろ帰ってくれよ。」



「~~~っっ!!じゃーねっ!!もう知らないからねっ!!!」


聖也さんは、ドスドスと早歩きで出て行く。


「あ。下の修理代、後で請求するから。お前またバイクで倉庫に突っ込んだだろ。」


「うるせぇ!!挑むところだっ!!!」


聖也さんが、階段を下りる音が響き渡る。


最後の捨て台詞は完全に男の人のものだった。


どすのきいた低い声。


あんな見た目で、本当に男の人なのね。

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