漆黒の闇に、偽りの華を
まるで太陽みたいな笑顔。
ついあたしもつられて笑顔になってしまう。
「ありがとう!百合さん!」
「ほぁ~!茉弘ちゃん笑った
よ~!!ちょー可愛いじゃんよ~!」
「諦めなよ直~。タイプじゃないって言われたんだから……ぷぷっ。」
「春馬……殺す!」
ベッドの上で二人が揉み合い出すと、
「はいはーい!じゃあ、今日は取り敢えず解散しますー。
あ。直と春馬はベッド整えてから行くように。」
と恭が解散を促して、
みんなが散り散りに幹部室を出ていくと、最後にあたしと恭の二人が残った。
恭は、幹部室の机の前の椅子に腰を掛ける。
「茉弘は俺が送りますから。ちょっとだけ待っててくださいね。」