漆黒の闇に、偽りの華を
どうしよう。
今日はサボってしまおうか。
このままもう一度横になって、足りない睡眠を満たしたい。
「はぁ……。」
そんな事を考えながらも、窓から離れ渋々 ユニットバスへ向かう。
サボるなんて出来っこない。
あたしは、親戚に学校に通わせて貰ってる身だもん。
どんなに辛い時も休んだ事なんてない。
上手くいっていない親戚だとしても、少なくともあたしはそのお金に頼らざるを得ない身の上。
だから、学校だけは休まずに行く。
それがあたしのプライドだった。
「ひっどい顔……。」
鏡の中のあたしは、目の下の隈でゾンビみたいだった。