漆黒の闇に、偽りの華を

「コレ……ぶふっ……何?」


「太一が何か変な疑りかけてきたみたいで、すみませんでした。
ちょっと反省してもらおうかと思って、コレ100回書くまで私語行動厳禁という罰を与えてみました。」


「ぶふーっ!!多っ!!!」


「茉弘が喜んでくれて良かったです。」


恭が嬉しそうにニッコリ微笑む。


「よくねーよっっ!!!」


「はい。太一、プラス5回追加ねー。」


太一は、今にも暴れそうな顔でまた机に向い、もの凄いスピードで書き始める。




「恭はね、こう見えて結構ドSなんだよ。」


春馬があたしにこっそり耳打ちする。


「従う太一は、何だかんだMなのね。」


「んー。太一がMなのは否定出来ないけど、太一でなくても恭には逆らえないかも。」


「?」


「恭は怖いからね~。」


「???」


恭が怖い?


何それ。どこが?


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