【短編】キラキラ *幼なじみ*
「雨だ…」
イスに座りながら言う。


さっきからポツポツと降りだした。

外は灰色の世界。


窓を見ると、光が反射して自分の顔が見える。

『だってキスした仲なんだぜ』

思い出す。

あの時

まるで心が金槌でガーンと叩かれたようだった。

でも

なんか今は少し落ち着いている。

意外に平気なのかな…?




裕也のことを考えると

あたし達


きっともう
一緒に帰るべきじゃない。

苦しいけど

伝えなきゃ。
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