【短編】キラキラ *幼なじみ*
ダッダッダッダッ!
と急ぐ上履きの音がした。
「みなみっ」
裕也は息を切らしながら
入ってきた。
急いできたのか制服が少し着崩れている。
はぁと裕也は呼吸を整えている。
「悪い遅れて」
「ううん」
「じゃあ、帰ろうぜ?」
いつものように言う裕也。
でもあたしは立ったまま動かない。
「南…?」
裕也は不思議そうに聞く。
「あ…、あたし達
一緒に帰えるの今日で最後にしない?」
ザァァァ
雨粒が窓に強く打つ。
「は?」
暗い教室を蛍光灯
がぼんやりと照す。
裕也と目が合う。
「ほら、
ただの幼馴染が
一緒に帰るなんておかしいし、
いい加減うんざりなんだよね、あたし」
ドアを出ようとすると
肩を押さえ、引き留められた。
「待った。
何怒ってんだよ?」
真剣な声
だめ。振り向けない…
「怒ってない」
俯きながら答えた。
「怒ってるじゃん」
「いいもんべつに…」
「よくないだろ」
辛そうな顔をする裕也。
やめてよ
あたしのことなんて、なんとも思ってないくせに。
あぁ
なんで
泣きたくなるんだろう。
「…裕也なんて」
「大嫌い!」
バッと手を振りほどき、
走って教室を出た。
と急ぐ上履きの音がした。
「みなみっ」
裕也は息を切らしながら
入ってきた。
急いできたのか制服が少し着崩れている。
はぁと裕也は呼吸を整えている。
「悪い遅れて」
「ううん」
「じゃあ、帰ろうぜ?」
いつものように言う裕也。
でもあたしは立ったまま動かない。
「南…?」
裕也は不思議そうに聞く。
「あ…、あたし達
一緒に帰えるの今日で最後にしない?」
ザァァァ
雨粒が窓に強く打つ。
「は?」
暗い教室を蛍光灯
がぼんやりと照す。
裕也と目が合う。
「ほら、
ただの幼馴染が
一緒に帰るなんておかしいし、
いい加減うんざりなんだよね、あたし」
ドアを出ようとすると
肩を押さえ、引き留められた。
「待った。
何怒ってんだよ?」
真剣な声
だめ。振り向けない…
「怒ってない」
俯きながら答えた。
「怒ってるじゃん」
「いいもんべつに…」
「よくないだろ」
辛そうな顔をする裕也。
やめてよ
あたしのことなんて、なんとも思ってないくせに。
あぁ
なんで
泣きたくなるんだろう。
「…裕也なんて」
「大嫌い!」
バッと手を振りほどき、
走って教室を出た。