【短編】キラキラ *幼なじみ*
「キスといえば、キスだけど…」
「やっぱ―「でも!軽く頬にされただけだぜ?」
勢いよく裕也が言う。
え…?
頬?
「それもクラスマッチで優勝したとき。あれは、ほんと大変だった。中西は興奮すると誰にでもする癖があんだよ。俺以外の奴らもされてたし」
思い出したのか、裕也は苦い顔をしてため息交じりで言う。
「え…あ…」
裕也が嘘ついているようには到底見えなかった。
どうやら本当にあたしの勘違いみたい。