【短編】キラキラ *幼なじみ*
「まだやってる」

あははと腹を抱えて笑う

そういや裕也は昔から
ことわざや心理テストの本が好きで、よく出してくれていた。

懐かしい

「んー。じゃあ、3個」

と答える
 
「で?それは何?」

「その人の精神年齢」

意地悪そうにほほえみ答えた。

「あたし3歳?」

ばかづらで聞く

「裕也何歳だった?」

「6歳」

「大差ないじゃん」

お互いの情けない答えに、また笑った。

裕也もいつもより話かけてくる。

「次よ、次。なんか出して」

笑いながら言う


帰り道はあっという間で、マンションに着いてもまだしゃべっていた。

あたしは2階。
裕也は4階で日頃はエレベーターを利用するのに、一緒に階段を上ってきてくれた。

2階に着く

じゃあね、と言い後ろを向くと、とっさに裕也があたしのスポーツバッグを握った。

「なに?」

振り向くと、

裕也と目が合う


「雪村のこと好きじゃないから」





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