夢喰い

夕方、全ての講義を終えた私はメールを送る。


『講義終わったよ』

間を置かずに返信。

『すぐ行く』


私を待たせまいと、男はほんとにすぐに来た。

外で夕食を済ませ、私は車に乗せられて男の部屋へ。


二人きりになると目一杯甘い瞳で見つめてあげる。

私の白くて細い手を男のゴツゴツした手に絡めて。


今夜もあなたが良い夢を見られるように……
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