夢喰い

「深紅ちゃんは行かないの?」

「私、結構飲んじゃったからぁ〜」


そう言って友行の右手を掴み、自分の頬へと運んだ。


「ね、熱いでしょ」


同時に赤らむ友行の頬。

お酒を飲むと目がトロンとして潤んでしまうことも、私は武器だと思ってる。


「じゃあ、俺送ろうか…?」


かかった。
これで決まり。

今夜は貴方の夢を頂きます。
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