夢喰い

夜が苦手だなんて、貘らしくなくて笑ってしまう。


私はシャワーを浴び、入れ代わりに友行にもバスタオルを渡す。

これでもうこの後の流れは決まっている。

いくら小動物といえど、友行だってオトコ。

……と思っていたのだけど、友行は違った。


「じゃあオヤスミ」


そう言って私に腕枕をした。


何もしない気?


そう思って顔を上げると、私はなんだか泣きたいような、じんわりした気持ちになった。

友行が見つめていた。
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