夢喰い


その夜バイト帰りだと言う友行は、コンビニの袋を掲げてご機嫌な様子でやってきた。

今朝の真剣な表情とは打って変わってぽよんと緩く笑う友行。

その表情に私は少しホッとした。


友行の買って来たプリンを食べて、テレビを観ながらしっぽりしていると肩に腕が回された。

一瞬甘く見つめられたかと思うと、唇が重ねられた。


実はキスは夕べしたよ、とは言わないでおこう。
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