夢喰い

私の部屋は5階建てのマンションの2階、一番奥。

私は階段を静かに上がり、一つ一つ部屋を確かめながら通路を進む。


ここだ。
直感的に一つを選び出し、私は周りに人が居ないことを確認する。


このやり方は嫌いなんだけど、仕方ない。

私はドアの隙間から部屋に忍び込んだ。
空気や水みたいに、するりとすり抜けて。
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