夢喰い
「あいつ、深紅が悪いような言い方をしたからさ」
友行はどんな時も私の味方で。
私は普通の女の子みたいに、当たり前に守られる存在であるような気になってくる。
友行の優しさと想いが、嬉しくて悲しい。
もう限界だった。
「本当の事なんだよ……」
「何言ってるんだ」
「友行が悪夢を見るのは、私が原因なの」
堪えられなくなった私は、友行に打ち明ける覚悟をした。
店内に小さく流れる音楽がなんだか悲しかった。