夢喰い
「…信じるの?」
「え?嘘なの?」
私はブンブンと首を振る。
こんな話を信じてくれる友行がむしろ信じられない。
だけど友行は疑っている様子もなければ、調子を合わせてる様子もない。
絶対的に、私を信じてくれているんだね。
「気持ち悪くないの?」
「全然。深紅は凄く魅力的だよ」
「私を、好きで居てくれるの…?」
「だから、好きだって。凄く」
私は堪えられずに泣いた。
相変わらず手は握られたまま。