夢喰い
・決意
私は随分と痩せた。
だけど友行を想うだけで心は不思議と満たされる。
友行と過ごせた期間はとても短いけれど、人生の中で一番幸せだったって言える。
それでも友行はやっぱりいつも切なそうで。
痩せた私を背中から抱きしめて言う。
「お願いだから、夢を喰ってくれ……頼む…」
掠れるような友行の声に胸がきつく締まる。
私は返事を返せないまま、病的に細くなった腕を見下ろしていた。