夢喰い

私達はずっとくっついたまま、下らない事で笑ったり、小さい頃の話をしたり、キスをしたりして過ごした。

お腹を空かせた友行のために私はご飯を作った。
男の子にご飯作ってあげたのなんか初めてだったけど、結構良いものだ。

友行は私に数え切れないほどのキスを与え、応えるように私は愛を呟いた。

日が暮れる前の物寂しい空を、こんなにも綺麗だと思ったことはない。
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