夢喰い

その晩、私と友行は初めて深くつながった。

面倒だと思っていたその行為は、本当はとても嬉しいことで。

友行が触れる度に愛しさが募る。

私に伝わる友行の重みと体温が私を幸せにする。


友行、愛してる。
何もしてあげられなくてごめん。


私達は明け方まで眠らなかった。
何度もお互いを求めあった。


薄く開いた目で紫色に滲む朝日を見ながら、友行の寝息を聞いていた。
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