夢喰い

元々一人で眠るのは好きじゃなかったけど、友行と離れてからは夜が怖くて堪らない。

友行の居ない夜は心細すぎて、私は自分の身体を抱きしめるように眠る。

誰か男と一緒に眠る夜でさえ、その腕枕の感触に違和感を覚えてしまう。


それでも私は生きる。
会えなくても。

私がダメになることは、友行を苦しめることだから。
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