季節外れの花
なんとなく、複雑な気持ちだけど
夏休みが来た。やっぱり、皆集まるのは
難しい。今日は、フリーだった私と佳奈、
奈緒が私の部屋で女子会。
「なんか、したいことあるけど
なんかあんまり出来ないねー」
奈緒が私の部屋中でゴロゴロとしている。
こんなに人の部屋でくつろげるの、奈緒
ぐらいだよ。なんか、尊敬します。
でも、やっぱりかわいい。
‥‥って私って、もしかしてそっち系!?
なんか、最近奈緒がやたら可愛くなった
気がする。気のせいかなー?
「でもさ、それって大抵奈緒の暇がないからじゃない?」
私の隣で佳奈がお菓子をバクバク
食べながら、呟く。
こちらにも、人の部屋でも、
くつろいでいる人がいます。尊敬します。
「えー!だって、部活ほぼ毎日あるんだもんー!あぁー、遊びたいよー!」
佳奈の呟きが聞こえた、奈緒がムクッと
起き上がり、ため息をつく。
「まぁ、しょーがないけどさー。奈緒がいなかったら、始まんないじゃん。」
佳奈が新しくお菓子の袋をビリビリと破き
ながら、言う。
まだ、食べるの!?佳奈!?
「なんで、今日は皆無理なのー??」
奈緒がブスッとした顔で
私の目を見てくる。その顔も、かわいい。
「華がデートで、紗菜もデートです」
「‥‥‥まじか!?結衣加は???」
佳奈が凄い勢いで聞いてくる。
それにちょっとだけ、引きながら
記憶の中の会話を思い出す。
結衣加ちゃんか、聞いてないかも。
私が、うーんとなやんでいたら佳奈が動き
だした。佳奈の動きは速かった。
携帯を2秒で鞄から取り出して、
およそ5秒後には結衣加にラインを
送っていた。
「あいつも、デートだってよー。」
佳奈が携帯をフリフリして言う
「すごいね、皆彼氏持ちなんだー」
奈緒が少しだけ悲しそうに呟く。
奈緒って、すっごくかわいいし、性格も
良い。なのに、なんで彼氏いないんだろう
って毎回思う。
きっと、皆もそう思ってる。
「奈緒ってさー、ホントに彼氏いないのー?なんか、いそーなんだけど。」
佳奈がまたお菓子を口に運びながら、
急に聞く。
やっぱり、同じこと考えるんだ。
「えーっと‥‥いないよ?」
「なにそれ?」
佳奈、速い。体が前に出てるし。
私も体が前に出てるんだけどね。
「疑問形は、なんでですかー?」
私が、思ったことを言ってみた。
でも、なんとなく答えはわかってた。
ずっと前から。気づいてた。
奈緒は、困った顔をしながら口を開く。
「えーっと、彼氏は本当にいない。
でも‥‥‥
好きな人はいるよ」
一瞬、時間が止まった感じがした。
え…?なんて?
聞こえたはずなのに。
聞こえたはずなのに、
少しだけ理解できない。
わかってたはずなのに。
わかってたはずなのに、
なんでか理解できない。
「まじかよ~!!!!!で?誰?誰?」
佳奈が体を寄せてくる。
「‥‥それは~、秘密かな?」
奈緒が少しだけ困った顔で笑う。
「なんでよ~!良いじゃん!」
夏休みが来た。やっぱり、皆集まるのは
難しい。今日は、フリーだった私と佳奈、
奈緒が私の部屋で女子会。
「なんか、したいことあるけど
なんかあんまり出来ないねー」
奈緒が私の部屋中でゴロゴロとしている。
こんなに人の部屋でくつろげるの、奈緒
ぐらいだよ。なんか、尊敬します。
でも、やっぱりかわいい。
‥‥って私って、もしかしてそっち系!?
なんか、最近奈緒がやたら可愛くなった
気がする。気のせいかなー?
「でもさ、それって大抵奈緒の暇がないからじゃない?」
私の隣で佳奈がお菓子をバクバク
食べながら、呟く。
こちらにも、人の部屋でも、
くつろいでいる人がいます。尊敬します。
「えー!だって、部活ほぼ毎日あるんだもんー!あぁー、遊びたいよー!」
佳奈の呟きが聞こえた、奈緒がムクッと
起き上がり、ため息をつく。
「まぁ、しょーがないけどさー。奈緒がいなかったら、始まんないじゃん。」
佳奈が新しくお菓子の袋をビリビリと破き
ながら、言う。
まだ、食べるの!?佳奈!?
「なんで、今日は皆無理なのー??」
奈緒がブスッとした顔で
私の目を見てくる。その顔も、かわいい。
「華がデートで、紗菜もデートです」
「‥‥‥まじか!?結衣加は???」
佳奈が凄い勢いで聞いてくる。
それにちょっとだけ、引きながら
記憶の中の会話を思い出す。
結衣加ちゃんか、聞いてないかも。
私が、うーんとなやんでいたら佳奈が動き
だした。佳奈の動きは速かった。
携帯を2秒で鞄から取り出して、
およそ5秒後には結衣加にラインを
送っていた。
「あいつも、デートだってよー。」
佳奈が携帯をフリフリして言う
「すごいね、皆彼氏持ちなんだー」
奈緒が少しだけ悲しそうに呟く。
奈緒って、すっごくかわいいし、性格も
良い。なのに、なんで彼氏いないんだろう
って毎回思う。
きっと、皆もそう思ってる。
「奈緒ってさー、ホントに彼氏いないのー?なんか、いそーなんだけど。」
佳奈がまたお菓子を口に運びながら、
急に聞く。
やっぱり、同じこと考えるんだ。
「えーっと‥‥いないよ?」
「なにそれ?」
佳奈、速い。体が前に出てるし。
私も体が前に出てるんだけどね。
「疑問形は、なんでですかー?」
私が、思ったことを言ってみた。
でも、なんとなく答えはわかってた。
ずっと前から。気づいてた。
奈緒は、困った顔をしながら口を開く。
「えーっと、彼氏は本当にいない。
でも‥‥‥
好きな人はいるよ」
一瞬、時間が止まった感じがした。
え…?なんて?
聞こえたはずなのに。
聞こえたはずなのに、
少しだけ理解できない。
わかってたはずなのに。
わかってたはずなのに、
なんでか理解できない。
「まじかよ~!!!!!で?誰?誰?」
佳奈が体を寄せてくる。
「‥‥それは~、秘密かな?」
奈緒が少しだけ困った顔で笑う。
「なんでよ~!良いじゃん!」