季節外れの花

あぁ、もうこんな時間だ。

リリリリとけたたましい音をたてる

目覚まし時計を止める。

いつ、私はこの時間に目覚まし時計を

セットしたのかも忘れてしまったけど。

土曜口座もない今日、つまりは日曜日。

とにかく、暇だ‥。

なんにもすることがなくて、ノロノロと

顔を洗って、ご飯を食べて、

歯を磨いても、適当に服を選んでも

やっぱり暇だ‥。

まだ、１日が始まって

40分しかたってない。

何も、することないなー。どーしよ。

ドサッと、ベッドに腰かける。

そのまま、ベッドに倒れ込む。

ぼふっ

私の体を包む。

勉強しよっかな。でもなー。明日しよ。

そう思ってゴロンと横になる。

目を閉じる。

………

「やっぱ、勉強しよ。」

ゴロゴロしてても、

思い出すのはあの事だから。

すこしでも、消えるのが早い方がいい。

考えないで、勉強しよ。

ノロノロとノートと筆記用具を出す。

ブーブーブー

ん？

バイブが鳴っている。

勉強を始めてから一時間もしないうちに、

メールが届いてきた。

誰からだろ？

携帯を開いて、一件としるされたところを

見る。

そこにしるされた文字は、

「太陽？」

なんでだろう。メールが嫌いだった太陽が

しかもこんな朝から。

いや、そんなに朝ではないか。

どーしたんだろう。ていうか、太陽私の

メアド知ってたってけ。

メールを開く。

『話がある。』

それだけ！？え？

なんとなくだけど、ちょっと期待外れ。

『何？話って。』

『今から、会えないか？』

‥‥え？一瞬、理解ができなかった。

『いいけど。どこにする？』

『いや、そっち行く。待ってろ。』

‥‥え？え？ちょ、ちょっと待った

着替えよ。だって、ガッツし部屋着。

今日は、どこにも行く予定無かったし。

うん。着替えよ。

バタバタと準備をする。

まともな格好に着替えて、バックに色々

入れている途中でインターホンが鳴った。