季節外れの花
「……え?????」

目の前に、あの笑顔があった。

え?え?

「太陽?なんでここにいるの?だって、え?引っ越ししたんでしょ?え?」

なんだか、分からないけど。

太陽の笑顔がたしかにあった。

…ほ、本物?

手を伸ばして、触れようとする。

なんだか、幻のようで。

すぐに消えてしまいそうで。

行かないで

戻ってきて

「バカか、ちゃんと俺だよ。ここにいる。」

伸ばした、手が掴まれる。

グイっと引かれた手は大きくて、

暖かくて、
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