季節外れの花
『太陽…。』

ふと、茜に呼ばれた気がした。

ばーか

あの日の茜、一番綺麗だった。

『…太陽、何処にも行かないよね?』

『 あぁ…。ここにいる。』

きっと、茜は気づいていた。

俺が、もうここにいれなくなることも。

でも、静かに笑ったんだ。

綺麗な瞳が、揺れてたから。

俺は……
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