道はどこまでも続いているから。
すぐに戻ってくると言った当の鈴木先生はまだ戻って来ていなかった。
なんとなく、私は先生が戻ってくるのを待っていた。
「おっそいなぁ…」
携帯を見ると、お母さんから着信が5件も入っていた。
5件もなんて珍しい。
…でも、またお金貸して とかそんな事に決まってる。
これ以上、かけ続けられるのも困るから、仕方なくかけてみた。
4回のコール音の後、通話が繋がった。
「…もしもし?」
『あんた、電話くらい出なさいよ。』
学校__だなんて口答えしたら電話が長引くのは目に見えて分かりきっている。
それにそんなのの相手をしていたら精神が持たない。