道はどこまでも続いているから。



「変なのって?」



「ん~、想像に任せる」



そういって先生は頭をかいた。






「やっと、笑ったな」


赤信号で停車中、こっちを向いて先生は笑っていた。





…気使ってくれてたんだ。




「先生がおかしなこと言うからじゃん」



「はいはい」




めんどくさそうに笑って返事を返され、会話がなくなって
二人とも黙ってしまった。


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