道はどこまでも続いているから。



そして、憐れんだように笑いかけた。



「明日はちゃんと学校行きます。」








二人を玄関まで見送った。


先に車を取りに担任が近くの空き地にいって、鈴木先生と二人になった。




「…俺まで上がり込んでごめんな」


「うぅん、来てくれてありがとね」


「おぅ。汐音っ」




先生は私の名前を呼んだ。




「ん?」



ふゎっと、頭に乗せられる…先生の大きい手。


そのまま、髪をぐしゃぐしゃにした。



「明日、放課後は休んでた分の補習だな~」





そう言って私の鼻をつまんだ。


「…はにゃして(離して)」




先生はふふっと笑った。




でも、いつもとは違う憐れんだような笑い方…



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