道はどこまでも続いているから。
過去(鈴木先生SIDE)
「森田さんの1・2年って?」
汐音ん家からの帰り道、立ち寄ったラーメン屋で担任である佐々木先生に、さっきから気になっていたことをきいてみた。
「気になるか?」
「まぁ。」
佐々木先生は飲み水をクルクルと回して押し黙った。
少しの間をあけて はぁ。と息を吐き出した。
「森田はな、入学したての頃は全く人と関わろうとしない奴だったんだ。
それでも、学校にはちゃんと通ってたんだ。」
のんびりと、でも確かに思い出すように佐々木先生は話し出した。