ファインダー越しの恋
一瞬、そのキスに酔った…
でも直ぐに我に返り、ヒイロを押し退けた。

「…言ってることと、やってることが、違います!」

そう言って、涙目でヒイロを睨んだ。
でもヒイロは全く顔色一つ変えない。

「でも、俺のキス、良かっただろ?」

そう言ったかと思うと、フッと、笑みを浮かべた。

「ふざけないで!」
そう言って、睨み続ける。

「…俺は、こう言う男なんだよ。だから、諦めろ」

そう言い捨てて、私の前から、立ち去った。

私は、その場に座り込んだ。
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