猫の恩返し
『お前さ、彼女の面倒ぐらいちゃんと見とけって』
「え…」
もしかして…
「居るのか?!」
『うっせ。おま…耳、潰れる』
「あ、悪い…」
つい電話口で叫んでしまった
それでも、溝口の声は楽しそうだ
『前みたいに話は聞かねーけど、うちのトラ箱で預かってっから、サッサと迎えに来いよ』
「サンキュー」
『んじゃ、俺も仕事があるから』
「ああ、じゃあな」
電話を切り、車の鍵を持って急いで家を出る
無事を知って、心の底から安堵した
△▼△▼△▼
「ナツ」
部屋に案内され、ボーッと椅子に座るナツに声を掛ける
「………トー…ゴ」
プイと顔を逸らし、表情が見えなくなった
「まだ………怒ってるのか?」
「………」
「ゴメン…俺が悪かったよ。だから帰ろ、な?」
ナツの前に手を差し出す
「え…」
もしかして…
「居るのか?!」
『うっせ。おま…耳、潰れる』
「あ、悪い…」
つい電話口で叫んでしまった
それでも、溝口の声は楽しそうだ
『前みたいに話は聞かねーけど、うちのトラ箱で預かってっから、サッサと迎えに来いよ』
「サンキュー」
『んじゃ、俺も仕事があるから』
「ああ、じゃあな」
電話を切り、車の鍵を持って急いで家を出る
無事を知って、心の底から安堵した
△▼△▼△▼
「ナツ」
部屋に案内され、ボーッと椅子に座るナツに声を掛ける
「………トー…ゴ」
プイと顔を逸らし、表情が見えなくなった
「まだ………怒ってるのか?」
「………」
「ゴメン…俺が悪かったよ。だから帰ろ、な?」
ナツの前に手を差し出す