猫の恩返し
数件覗いた後、カジュアルな店を発見

ノースリーブや襟付きのカジュアルシャツ、ショートパンツなどを適当に選び、服とナツを試着室に押し込む

そして店員を呼び、下着を合わせてやってほしいと頼んだ

愛想笑いなのか心からの笑顔なのか…にっこりと笑って快く引き受けてくれた店員に任せ、店の外に出る


昼飯…このビルで食うか…


普段立ち寄りもしないこのビルの構造が分からず、左右を見回していると


「ト─────ゴッ!!!」


というナツの叫び声と


「お客様ッ!!!」


という店員の慌てた声が聞こえてきた

声のする方を向くと、俺の方に走ってくるナツの姿と、それを必死で止めようと追いかけてくる店員の姿が───


「───ッ、お前何やってんだよ!」


俺の懐に飛び込んできたナツは、裸足に下着だけ


「あの人、ナツの体…無理矢理触るッ!」


店員をビシッと指し、今にも泣き出しそうな顔で訴える
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