猫の恩返し
「お前…痩せてるけど、案外いい毛並みしてるじゃん」


すると、それまで俺に背中を向けて食べてた猫がこっちを向いて「にゃー」と鳴いた

覗き込んでみると、全部食べたらしく自分の手をペロペロと舐めている

皿を片付けようと手を伸ばしたら、肘にズリッと頭を擦りつけゴロゴロと喉を鳴らした


「あ」


ふと、猫のトイレがないことに気付く


「………買いに行くか」


時計を見上げると、まだ7時前

ホームセンターは開いてる時間だ


「ちょっと待ってろよ」


猫の頭を撫で、クーラーを点けたまま部屋を出、ホームセンターを目指す



△▼△▼△▼



何だよ…

買うものいっぱいあるじゃねーか…


ホームセンターに着き、ペットのコーナーに行くと色んなものが並んでいる

キャットフードにキャリーケース、エサ入れ、トイレとその砂…と手を伸ばし、猫じゃらしや爪とぎ、煮干などあればいいだろうと思うものを色々カゴに入れ、レジで会計を済ませた
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