猫の恩返し
「ちょっと………。いや、待てよ。でも………やっぱりおかしいだろ」


「どうしたの?」


今目の前に居る女の子は、どう見ても人間にしか見えない


「あれ、お前………。目、金色じゃん」


「?」


よく分からないといった感じで首を傾げる


「名前は?」


「名前?そんなの無い」


「無いって、どういうことだよ」


「無いものは無い!生まれてからずっと、名前無い!」


このまま押し問答してても埒があかないので、溜息を吐き何度も頷いた


「で、どうやってここに来た?」


「どうって?昨日拾われた………」


そう言ったかと思うと、いきなり立ち上がる

目の前に晒される、女の体
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