償いのprincess〜2度目の仲間〜《上》
ブォォォォん
外がバイクの音でうるさくなった。
「んっ…いまなんじ…」
と聞いても誰もいないから返事はない。
置いてあった目覚まし時計を見ると…
「8時?!」
今日は始業式だから遅刻できない。
私は速攻で着替えて、家を飛び出した。
「いってきまぁぁぁすっ!」
「おっせぇぞ。」
「ごめん。」
俊介はバイクの後ろを叩く。
これは乗れって合図。
ヒョイッ
「掴まってろよ。」
私は俊介の腰に手を回して、ギュッと強く抱きしめる。
これが私の日課になっていた。
バイクの音すれば起きて、一緒に登校する。