償いのprincess〜2度目の仲間〜《上》



----------美帆side----------




そろそろきりあげようと思っていたら、10人くらいの集団が2人を殴っているのを目にした。




…これを片付けてから帰ろ。





私はそっちへゆっくり歩いていく。




その中の1人が私に気づいた。

暗いから、顔はよく見えない。






殴っていた人達も動きを止めた。






「何をしている。」




そう問いかけても、返事はない。


怯えてる??




「闇に包まれし己は星闇。」





私はフードを深く被り直した。




「星闇……」



…?この声…どっかで聞いことあるような…ないような…




まぁいいや。





「闇に包まれし目は、星の光さえ見えぬ。黒く塗られし心は月の光の癒しを知らぬ。命を無駄にする者には天罰を。」




そう言ってまたゆっくりと近づく。
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