償いのprincess〜2度目の仲間〜《上》
もう出ていった方がいいよね…
みんな危ないし体育館から出さないと…
私は深呼吸をする。
そして目をゆっくりと閉じた…
スッと目をあける。
これで私は美帆であって美帆じゃない。
星闇になる。
私はゆっくりと体育館に足を踏み入れる。
そんな私に気づく人はいない。
ゆっくり、ゆっくり、俊介達の元へ歩く。
そして私は俊介から少し遠いところで立ち止まった。
殺気を出す。
最大限に。