償いのprincess〜2度目の仲間〜《上》
固まっていた生徒は少し震え出す。
争っていた桜舞と他の連中もこっちをみて青ざめた顔をした。
「星闇……」
俊介はボソッと呟いた。
「…闇に包まれし己は星闇。」
すました声でそう言った。
「ふっ。お前が星闇かぁぁ!一匹狼の!
残念だが星は出ていない。それにお前が出る幕じゃない。」
さっき俊介に怒鳴っていたやつが言った。
星……か。
「フッ」
私は少し口角をあげて笑った。
フード被ってるから見えないだろうけどね。
「あ゛?なに笑ってんだ!」
「あんたには輝く星が見えないの?」
輝く…瞳が見えない?
「ふざけたこと言ってんじゃねぇ!!お前の出る幕じゃねぇって言ってんだ!」
ふざけてない。それにこの族?組?はどこだ?東城じゃなくてよかったけど。
薬とかやってるんだろう。
「お前らはどこの族だ。」
総長らしき人は不敵に笑って言った。
「白虹だ。桜舞の姫、下坂美帆が潰した族のなぁ!!」
白虹?!
あの時、確実に潰れてしまったはず。
また立て直したのか?
しかも…悪い方向に…?
あれほど正統派を目指してた白虹が?!
嘘だ…
嘘だ…っ