償いのprincess〜2度目の仲間〜《上》



固まっていた生徒は少し震え出す。


争っていた桜舞と他の連中もこっちをみて青ざめた顔をした。




「星闇……」

俊介はボソッと呟いた。



「…闇に包まれし己は星闇。」



すました声でそう言った。



「ふっ。お前が星闇かぁぁ!一匹狼の!
残念だが星は出ていない。それにお前が出る幕じゃない。」



さっき俊介に怒鳴っていたやつが言った。


星……か。



「フッ」

私は少し口角をあげて笑った。


フード被ってるから見えないだろうけどね。



「あ゛?なに笑ってんだ!」




「あんたには輝く星が見えないの?」


輝く…瞳が見えない?



「ふざけたこと言ってんじゃねぇ!!お前の出る幕じゃねぇって言ってんだ!」



ふざけてない。それにこの族?組?はどこだ?東城じゃなくてよかったけど。


薬とかやってるんだろう。



「お前らはどこの族だ。」



総長らしき人は不敵に笑って言った。


「白虹だ。桜舞の姫、下坂美帆が潰した族のなぁ!!」




白虹?!


あの時、確実に潰れてしまったはず。



また立て直したのか?


しかも…悪い方向に…?



あれほど正統派を目指してた白虹が?!



嘘だ…


嘘だ…っ


< 152 / 202 >

この作品をシェア

pagetop