償いのprincess〜2度目の仲間〜《上》





後ろの方では、桜舞のみんなも参戦してくれてる。



「美帆っ!後は俺たちがやる!だからさがれ!」




みんなをおいて…?そんなことできるわけないでしょ?




「はぁ、はぁ、」



「美帆っ!」




俊介の声さえ遠く…小さくなっていく。


足元がフラつく。



"星闇………って弱いね"



さっきの………こえ?




"そんなもんだったの?"


…っっ!





私はフラつく足を無理やり動かした。




私は弱くない!



"仲間を守るんでしょ?命を…かけて。"




ふっ…


無意識に口角をあげていた。




あと数人。






その時、私は疲れを一切感じていなかった。



むしろ余裕さえあった────

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