償いのprincess〜2度目の仲間〜《上》
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視界に少しずつ光が入ってくる。
「んっ…」
「美帆っ!!!!」
俊介が私の手を握っていた。
……ここは…?
あたりを見回す。
「病院だ。」
「え………」
そうだ、私倒れたんだった。
「痛っ…」
体を起こそうとすると激痛が走る。
俊介が支えてくれて、なんとか座れた。
「体力の限界で動くはずがない筋肉が、何故か動いたらしい。
限界を超えたってやつだな…
あんまり…無茶すんな……」
私の頭を撫でてくれる。
そっか。動いたんだ。
…よかった。
「私はもう前みたいに弱くないよ?みんなを守るために強くなったんだから。」
私は胸を張って言った。
だけど、俊介の顔は歪む。
「姫は守られろっ!!!!」
突然の大声にビクッとする。
私は…姫……
「お願いだから…無茶はしないでくれ……」
消え入りそうな掠れた声でそう言った。
「姫も仲間でしょ?助け合わなきゃ。」
「なっ!」
「でも、今回はやり過ぎた。反省してるよ?美帆として……ね。」