償いのprincess〜2度目の仲間〜《上》




相沢さんは、照れくさそうに頷いた。




…何を言ったのかな?好き…とか?でもそれで頷かないか…。




闘竜は倉庫に戻るらしく、去っていった。





「…あれが私の仲間。突然紹介することになっちゃってごめん。」



「全然大丈夫!優しい人達だね。」



私が微笑んで言うと、相沢さんはうれしそうに笑った。



「うんっ!……そうだ、今まで苗字呼びだったでしょ?
名前で呼んでよ。私も美帆って呼ぶから。」



「わかった!沙奈!これからもよろしく!…なんか私たち、友達みたいだね!」


そう言うと沙奈に驚いた顔をされた。



「みたい、じゃなくて友達じゃないの?」


友達……


私にとって初めての女友達だった。


「そうだね!実はさ、女友達ができるの初めてで…」


「私も初めて。こんな性格だと女は寄ってこないんだよね。」



こんな性格っていうのは…あの、さっぱりした性格のこと?



「私は沙奈の性格好きだよ?さっぱりしてて言いたいこと言えて…羨ましいくらいだよ!」


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