償いのprincess〜2度目の仲間〜《上》
私が頭に?を浮かべていると、沙奈が耳打ちして教えてくれた。
「俊介はね、きっと私に妬いてるんだよ!」
妬いてる…?!
「不機嫌…なの?どうやったら直るかな?」
私が同じように耳打ちして聞いた。
沙奈はふふって笑った。
そして、怪しげな笑みを浮かべて言った。
「俊介が一番だよって言ってみて!」
…え!
それはちょっと恥ずかしい。
だけど、せっかくの体育祭だから機嫌は直して欲しいし…
よ、よし!やるぞ!
「俊介?えっと…俊介が1番だよ?」
私は照れながら目を見て言った。
みるみる赤くなっていく俊介。
??
「教室行くか。」
私の頭に手を置いて、ポンポンしてくれた。
俊介の顔は、まだ赤いままだった────