償いのprincess〜2度目の仲間〜《上》
小さくため息をつき、席に着く。
クラスには空席がたくさんある。
私の隣、前、後ろも空席。
どんだけ不良校なんだか。
授業中、空を眺めてた。
「下坂、授業聞いてるのか?この問題、といてみろ。」
馬鹿だったら授業しっかり聞くよ。
家で暇だからずっと勉強してる。
「すいません。(ガタッ」
立ち上がり、黒板に向かう。
「親がいないから、塾行ってないんでしょ?解けるわけないじゃん。ヒソッ」
クラスから口々に聞こえてくる声。
関わりたくないんだったら、ほっといてよ。
「できました。」
「正解です。でも授業はしっかり聞け。」
「はい。」
みんな驚いた目で私をみる。
………